Thunderbirdのメールフィルタが、他のパソコンにデータ移行時機能しないという問題について解説をします。
メールフィルターが機能しない理由は、msgFilterRules.datというフィルタールールがうまく反映されていない、もしくは反映できない状態にあるからです。
ここでは、なぜ、ルールが適応不可なのかについて解説をしていきます。
Thunderbirdのメールフィルタが反映されない原因【3選】
Thunderbirdのメールフィルタが反映されない原因について解説をします。
簡単に言えば、msgFilterRules.datというファイルが反映されていないことが理由です。
ここでは、なぜ、反映が失敗するかについて焦点を絞り解説をします。
インポートに失敗しているから
Thunderbirdのメールフィルターは、複数のコンピューターに簡単に移植できるように設計されていません。。
なので、メールフィルタに関するルールを記したファイル、(msgFilterRules.dat)というファイルを自分でメールフィルターを機能させたいパソコンに設置する必要があります。
問題は、この時、間違った場所に設置することが多く、自分でルールファイルを設置する際に間違った場所に設置していることが多いです。
特に、古いThunderbirdを使用している場合、ルールファイルが最新モデルのThunderbirdと合わない場合があり、ルールファイルを変換してあげる必要があるのです。
ほかにも、Thunderbirdのメールフィルタを移植したいWindowsのOSのCPUが32ビットだったり64ビットだったりと異なるOSの場合もルールファイルが適応されないことがあります。
アクセス権限が異なるファイルとして扱われている
Thunderbirdで作られたメールフィルタのルールファイルは、元々はそのパソコンでしか権限が与えられていないファイルです。
これは、Thunderbirdのソフトウェア自体をインストールした場所(C:\Users\Program Files\thunderbird)などの場所がthunderbirdを利用している親ユーザーにしかアクセスできないという仕組みから新しいパソコンや別のパソコンにルールファイルの適応ができないというものです。
この問題は、コントロール設定を変更し、ファイルのアクセス権限を新しいパソコンでも与えてあげると別のパソコンから持ってきたファイルに権限が移行します。
ちょっとややこしいんですが、別のパソコンからメールフィルタのルールを持ち込む場合、新しいパソコンで親である権限を承認しないとファイルを所有していたパソコンが違うからファイルを適応させないという問題が起きるということです。
アドオンを使っていないから
Thunderbirdは、他のメールアプリやソフトのように、メールフィルタの設定そのものを別のパソコンに引き継ぐという気の利いた機能はありません。
が、「ImportExportTools」というアドオンを使用することで以前のメールフィルタの設定ファイルをインポートすることが可能です。
逆を返すと、ImportExportToolsを使わないと、Thunderbirdのバージョンによって、フィルタ設定を手動でインポートすることは難しいです。
なぜなら、バージョンが異なることでメールフィルタの細かなルール設定を反映できない可能性があるため、別の会社が作り出したアドオンを使用するのが望ましいです。
Thunderbirdのフォルダ処理を行わないとインポートができない!?
Thunderbirdで使用しているフォルダにフォルダ処理をしておかないと、とあるソフトウェアを使用しない限りフィルタ設定をインポートできないという問題についての解説です。
Thunderbirdは、割と最新のWindowsの場合、プログラム規定により、勝手にシステムファイルを別のファイルに置き換えることが不可能というルールがあります。
ここでは、プログラム規定の規約を変更するにはどうするかを解説します。
Thunderbirdのフォルダは他のパソコンに移すことを禁止している場合もある
ThunderbirdをインストールしたWindowsのフォルダは、windows10や11というOSの場合、コントロール制御によりデータ変更を許さないという設定になっている場合があります。
場合がありますと記載したように、Thunderbirdをインストールしたフォルダの場所が「programfiles」などである場合、メールフィルタの情報を記録している、msgFilterRules.datというルールファイルを勝手に上書きできない場合があるのです。
このケースはデータを移行するパソコン側がアクセス権を持つ親でない場合起きるケースなので、アクセス権が親である場合、起きません。
普通に上書きをすればメールフォルダのルールは変更されるのでメールフィルタのルールを変えたいパソコンの親であるかを確認してからmsgFilterRules.datを移す作業をします。
msgFilterRules.datのバージョンが古すぎる場合、ルールが適合しない場合がある
Thunderbirdのメールフィルタのルールを記載しているファイルが今の最新のThunderbirdと異なるなどのほか、OSのCPUが32ビットと64ビットで異なる場合、ファイルのルールが適合しないケースがあります。
この場合、新しく、移行先のパソコンで再度自分でメールフィルタのルールを適合させるか、インポートアドオンを使って対応します。
インポートツールについては、「ImportExportTools」というソフトウェアを使用すれば設定を移すことが可能なので、移すことを考えている端末にImportExportToolsアドオンをインストールしてファイルを移動させれば晴れて問題解決です。
msgFilterRules.datを移す場所が違っているケースもある
これは古いバージョンのThunderbirdと新しいバージョンのThunderbirdでは、移すべきファイルの場所が違っているケースがあります。
この場合、問題の対処法としては、現在のThunderbirdのメールフィルタの設定を保存している場所にファイルを設置です。
では、ファイルの場所を探す方法を説明しますが、 「Everything」というアプリを使用します。
このアプリ、ソフトウェアは行ってしまえば、ファイルがある場所を示すアプリです。
このアプリを使用し、まず、入手したいmsgFilterRules.datを探します。
そして、次に移行したい端末に入っているThunderbirdの中にあるフォルダを「Everything」を使って検索します。
もちろん検索するファイル名はmsgFilterRules.datです。
この時、以前の端末のmsgFilterRules.datがあった場所と、今現在写そうとしている端末のmsgFilterRules.datがある場所の違いをこのソフトで見ることができます。
場所が違っていても、どこにファイルを置けばよいのかはアプリが示していますので、msgFilterRules.datがある場所にファイルを移すことで別の端末にメールフィルタの設定を移行可能です。
Thunderbirdのメールフィルタが反映されない原因
Thunderbirdのメールフィルタが反映されない原因ですが、
・msgFilterRules.datを置く場所を間違えている
↳新しいバージョンのThunderbirdの場合、フィルタールールの設定を保存したファイルの起き場所が違う場合がある
・データを移したい端末が親の権限がない
↳windows10や11では親の権限がないとファイルを上書きできないケースがある
という理由が挙げられます。
・メールフィルタの設定を移そうとしている端末のCPUのビット数が違う
↳ビット数が違う場合、別のファイルと認識されるため、変換ソフト(ImportExportTools)を使う
Thunderbirdでは、こうした問題に対して、外部のアドオンですが、ImportExportToolsというアドオンで設定を移すことができます。
ただ、ImportExportToolsを利用する場合、移す側の端末にImportExportToolsのアドオンを入れてから、移したいデータを渡す必要があるので注意が必要です。
後、絶対にしてはいけない点が、データを移す際、Thunderbirdは起動してはなりません。
Thunderbirdを起動状態にしていると、データを書き換えることができず、メールフィルタの情報を受け渡しできないので注意です。