iPhoneの計算機と普通の電卓、計算をしなければならなくなった場合にどちらを使いますか。
真実は一つ!
どころか、実は答えが違ってしまうこともあるのでご注意ください。
けどなんで違うの?
どっちが正解?
どちらを使うのがおすすめなの?
もっともっと計算機を便利に使うためのやり方についてもお教えします。
iPhoneの計算機と普通の電卓はなんで答えが違うの?
ほとんどの人が解けない。
あなたは解けますか? pic.twitter.com/zD8XJyLCV7
— おた (@otter_pan88) April 7, 2024
キャノンやシチズン・オーロラと、電卓だけでもさまざまなメーカーが参入しています。
最近は、もっと身近でいつでも利用できるからということでiPhoneの計算機を使って計算をするという方も多くなっていることでしょう。
サイズ感や押す際の感触、ちょっとしたボタンの配置の違いはあるけれど同じ式ならいつでも答えは同じ。
そう思ってませんか。
iPhoneの計算機で「50+50×2」としてみてください。
150となるはずです。
なのですが、メーカーはともかく普通の電卓を使うと「50+50×2=200」。
違っているのです。
なぜiPhoneの計算機と普通の電卓では答えが違うのか。
理由について探ってみました。
iPhone電卓は計算ルールを守ってる
四則演算って覚えていますか。
計算方法は基本的に「足す・引く・掛ける・割る」の4つです。
この4つ、数式の中の演算がすべて足し算のみ・引き算のみといった具合に同じであれば左から計算していくのがルールとなってます。
足し算と引き算・掛け算と割り算のみでできている計算も、やはり左から順番です。
なのですが、すべての演算が含まれていたら。
その場合、足し算・引き算よりも掛け算・割り算を先に計算しなければならないのです。
それがルールです。
iPhoneの場合、答えが150ってことは掛け算「50×2」が先に行われていますね。
答えは100。
そこに50を足して150というわけです。
四則演算のルールを守り、掛け算を足し算の前にやっている。
それがiPhoneの計算機です。
普通の電卓は入力順
では普通の電卓はというと、答えは200でした。
確かに、50+50は100なのですから、それを2倍となると200ですよね。
四則演算の優先順位に対応していない。
それが普通の電卓です。
普通の「安い」電卓と言い換えても良いのかもしれません。
より高機能な関数電卓を使うと、iPhoneの計算機と同じく答えは150となるはずですよ。
iPhoneの計算機と普通の電卓のどちらがいい?
ほんとだ。実際にiPhoneの計算機で50+50×2と入力すると150と出る。数式にすると正しい答えなんだけど、入力する人が求める答えは多分それじゃない。
・入力者の意図→(50+50)×2
・iPhoneの理解→50+(50×2)… https://t.co/4lkvO9y48u— 弁護士 芝原章吾 (@slo_kagoshima) April 3, 2024
四則演算のルールは小学校時代にはすでに習っていたはずで、ルールである以上は守らなければなりません。
となると、普通の電卓は使えないってこと?
iPhoneの計算機、あるいは高機能の電卓を選んで使わなければならないのでしょうか。
2つの計算方法の違いについて、更に掘り下げてみました。
途中も答えが表示される
入力されるたびに計算していく、つまり式でいうと左から順に計算する。
それが普通の電卓です。
足し算・引き算より掛け算・割り算を先にやることというルールがあるのですから、ただ単純に左から解いていっていると間違った答えが出てしまうのも当然です。
つまり使えないのかというと、そうとも言い切れないでしょう。
途中段階で都度都度答えを表示してくれる。
多くの数を積み上げていくような計算ならば、便利な面もあるのです。
iPhoneの計算機だと、途中段階で答えが表示されるようなことはありませんからね。
最後まですべて打ち終えて、そこで初めて答えが表示されるのです。
経理の仕事には普通の電卓
計算を日々の仕事としていると言えば、経理の方々が思い浮かぶ人もいるでしょう。
彼ら彼女らが行うのは足し算・引き算が中心。
足し算と引き算ならば優先順位というのはなく、ただ単純に左から足したり引いたりしていけばよいだけです。
普通の電卓、足し算引き算中心の職場では便利に機能してくれます。
適材適所、決して使えないわけではありませんよ。
iPhone計算機の便利な使い方
四則演算のルールを守り計算してくれるiPhoneの計算機、掛け算や割り算も加わった複雑な式を計算するときにおすすめできるわけですが、高機能なこちらの計算機を十分に使いこなせてますか。
意外と簡単な足し算・引き算でしか使ってないんだけどって方も多かったりしませんか。
縦長で使いづらいという方、コントロールセンターの回転ロックボタンをオフにすると横画面になり関数電卓として使うことができます。
カッコのキーもあるので、カッコ付きの数式なんて複雑なものだって計算可能。
数値が長くなれば長くなるほど打ち間違いも起こりやすい。
その時、数字が表示されてる部分をフリックすれば1文字だけ消して打ち直すことだってできますよ。
わざわざiPhoneの計算機を使ってるという方の中には、四則演算のルールが重要となる複雑な計算をしようと思ってる方もいるでしょう。
より便利な使い方を知って、もっともっとiPhoneの計算機を使いこなしてください。
まとめ
iPhoneの計算機と普通の電卓だとなんで答えが違うの?
それぞれの得意分野や使い方についても合わせて、見てみました。
・計算ルールを守っている:足し算・引き算より掛け算・割り算を先にという四則演算のルールを守っているのがiPhoneの計算機
・入力順を守っている:決して高くはない普通の電卓は、四則演算のルールに対応してないので答えが違う
・途中の答えが表示されるのが便利:都度答えが表示されるので、多くの数を積み上げていく計算には使い勝手がいい
・経理の仕事にはおすすめ:足し算・引き算が中心の計算なら普通の電卓で十分
・他にも便利な使い方を:横画面にして関数電卓として使ったり、長い数値の1文字のみ消したり、使い方をもっと知ればiPhoneの計算機もより便利になる