ストローク練習でラリーが簡単に繋がるようになりたい。
初心者が最短で上達する方法を知りたい。
このような疑問に答えます
また、初心者のうちにやってはいけないことも解説します。
もしこのやってはいけないことを初心者のうちにやってしまっていたら上達が遅くなりますので、練習方法を見直しましょう。
この記事の筆者は日本ランキング元2ケタ。テニス歴20年、コーチ歴12年、フリーランスとして現在テニスの普及活動を行っています。
これまでにたくさんの初心者の方を指導してきましたが、この方法で大体1時間~2時間くらいの練習で皆さんラリーが繋がるようになっていますので、記事に対する信頼はあると思います。
全くのテニス初心者が3ヶ月で中級レベルに上達するというコンセプトで記事を執筆しています。
テニスの醍醐味と言えばやはりラリーですよね。
ネットを挟んでお互いにたくさんラリーが出来るとテニスがより楽しいと感じられます。
ただ、初心者にとって最初のうちはこのラリーがとても難しく感じると思います。そこで今回は初心者の方でも簡単にラリーができて、テニスが楽しめる方法をご紹介したいと思います。
①球だしでフォームを作る
②いきなりネットを挟んでラリーする
2:最短で上達する方法1 ネットを挟まないでラリー
①小さい枠を作ってその中でラリー
②ラインを挟んでラリー
③小さい障害物を置いてラリー
3:最短で上達する方法2 ネットを挟んでラリー
①ネットからラケット1本分くらいの所でラリー
②ネットとサービスラインの間に立ってラリー
③サービスラインに立ってラリー
4:球だし練習 ※フォームは意識しなくてOK 補足です
①その場で落として打つ
②手で前から出してもらったボールを打つ
③ネットの向こう側からラケットで出してもらったボールを打つ
5:まとめ
1:初心者がテニスをする上で最初にやってはいけないこと
①球だし練習でフォームを作る
フォームを作ると聞いて『え?いいんじゃないの??』と思った方がいるかもしれません。
実はこれ上達を遅らせる原因の一つです。
理由は、フォームから入ってしまうと、打ち方がワンパターン化されてしまうので、その打ち方に合ったボールがたまたま飛んできた時しかうまく打てなくなります。
その時飛んできたボールによってフォームは自分で変えていかないといけません。
フォームは作るものではなく、出来上がっていくものなので、最初のうちはそこまでフォームは気にしなくて大丈夫です。
逆に気にしない方が上達しますよ。
また、打ち方から最初に入ってしまうと大抵手打ちと呼ばれる打ち方になってしまい、ネットやアウトになり、ボールがあちこちに飛んでしまいます。
球だし練習は相手がいないので、加減が難しいです。
ラリーでは相手の打ちやすい所に打たないと相手も返球できないので、球出しのように相手に強いボールを打ってしまったら当然ラリーは繋がらないですね。※ラリーの相手がコーチや上級者の場合は話は別ですが。
ラリーを繋げるためには相手の打ちやすい所にコントロールする必要があります。
最初に球だし練習をするとラケットに当てることは出来るようになるのですが、コントロールは不能になってしまいがち。
ラリーが上手な人というのは、飛んできたボールに柔軟に合わせられたり、相手の打ちやすい所にコントロールできます。
このボールに合わせるというのがラリーを繋げるコツになります。
フォームを気にしているうちは、いつまでたってもラリーが繋がるようにならないので、その考えをまずは捨ててくださいね。
②いきなりネットを挟んでラリーする
こちらも最初はNGです。
『え?だめなの??』と衝撃を受けるかと思いますが、初心者でいきなりネットを挟んでラリー出来た人を僕は見たことがありません。
大体これをやるとボールを吹っ飛ばすか、当たらないか、コントロールできず変な所に飛んでいきます。また手打ちになり、変な癖がついてしまいます。
初心者がテニスをやる上で大事なのは、メニューのレベルを下げることです。
『こんなのテニスじゃない!』と思うかもしれませんが、遠回りしているようで上達するには近道です。
なのでいきなりネットを挟んでラリーはしないようにしましょう。
上達しようと思って練習してると思いますが、上記のことは上達をさまたげる原因になります。
もしやっていた場合は練習内容を見直しましょう。
2:最短で上達する方法1 ネットを挟まないでラリー 3stepで解説
まずラリーをしていく上での注意点を3つ紹介します。
1:打ってない間は足ぶみをして常に足を動かしておく
2:ボールがバウンドするタイミングでヒザをゆるめる
3:打つときにおへそを打ちたい方向へ向ける
この3つです。しっかりとタイミングを取れるように練習しましょう。
では順番に解説していきます。
①小さい枠を作ってその中でラリー
この作った枠の中で、お互い交互にラケットは引かずにラリーをしていきます。
枠の外に打ったらアウト、枠の中はインです。
この時にグリップの握り方は意識しなくて大丈夫です。
足とヒザだけ意識しましょう。
ボールがバウンドしたら、ヒザをゆるめます。
ゆるめたヒザは打つときに一緒に戻します。
打ってない間は足ぶみして足を止めないようにしましょう。
平面のラリーです。
距離も短いので正面を向いた状態で問題ありません。
おへそも自然と打ちたい方向へ向いていると思います。
②ラインを挟んでラリー
この時もグリップの握り方は意識しなくて大丈夫です。
足とヒザだけ意識しましょう。
ボールがバウンドしたら、ヒザをゆるめます。
ゆるめたヒザは打つときに一緒に戻します。
打ってない間は足ぶみして足を止めないようにしましょう。
平面のラリーです。
こちらも距離が短いので正面を向いた状態で問題ありません。
おへそも自然と打ちたい方向へ向いていると思います。
③小さい障害物を置いて、障害物を挟んでラリー
その上を通して相手とラケットは引かずにラリーをしましょう。
平面のラリーから少し高さを出して立体的なラリーへとレベルアップします。
意識することは、【障害物を越す】ということだけ。
打とうとすると強すぎててラリーが繋がらないので、とにかく障害物を越すことだけを意識してください。
立体的なラリーです。
大事なので何度も言いますが、
足とヒザだけ意識しましょう。
ボールがバウンドしたら、ヒザをゆるめます。
ゆるめたヒザは打つときに一緒に戻します。
打ってない間は足ぶみして足を止めないようにしましょう。
立体的なラリーです。
こちらも距離が短いので正面を向いた状態で問題ありません。
おへそも自然と打ちたい方向へ向いていると思います。
ここまでがネットを挟まないラリーの基礎になります。
くどいですが大事なのは足と膝を使うということ。
まずタイミングが合わないとうまくボールを打つことが出来ません。また、足が合わないと、どんなに良いスイングを覚えても当たりませんし、コントロールができません。
大事なのは手の使い方やスイングではなく、足と膝です。
※補足ですが、距離が近いうちは横向きなど作らなくて大丈夫です。
それからこの練習は打ち方の練習ではなく、足でタイミングを取る練習方法です。
3:最短で上達する方法2 ネットを挟んでラリー 3stepで解説
ネットを挟んでラリーをしていく上での注意点を3つ紹介します。
1:打ってない間は足ぶみをして常に足を動かしておく
2:ボールがバウンドするタイミングでヒザをゆるめる
3:打つときにおへそを打ちたい方向へ向ける
この3つです。
先ほどと一緒ですが、高さと距離が出てきますので、いかに手を使わずにボールを飛ばせるかがポイントになります。
では順番に解説していきます。
①ネットからラケット1本分くらいの所でラリー
【最短で上達する方法1】で障害物を越すラリーを説明しましたが、その感覚でラケットは引かずにラリーをしましょう。
ネットが高いと感じたら少し下げても大丈夫です。
大体のコートにクランクが置いてあるので、それで下げられます。
意識するポイントはこちらも足とヒザです。
ヒザの曲げ伸ばしでボールをさわるようにしましょう。
距離が近いので、さわろうとすれば勝手にボールが飛んでいきます。
障害物を置いていた時より高さがあると思います。
そのネットを越すことだけを意識しましょう。
面は固定で、コントロールだけ意識ですね。
足とヒザでタイミングを取っていきましょう。
②ネットとサービスラインの間に立ってラリー
ネットからラケット1本分の所にマトを置きましょう。
マトはなんでもいいです。
無ければペットボトルや、ボールを置いてもいいです。
そのまとをお互い狙うようにしましょう。
ポイントはとにかく腕に力を入れないこと。
距離が離れたからといって急に腕の力で打つとボールが吹っ飛びます。
そして、ここでも足とヒザが大切になってきます。
ボールに触れてない間は足ぶみをしておきましょう。
まだ正面を向いていて大丈夫です。
③サービスラインに立ってラリー
だいぶ離れた感覚になるのでラケットを振りたくなると思いますが振らなくて大丈夫です。
4球か5球打ってみて、
ネットしてしまうようなら少しラケットを引くようにしましょう。ラケットを引く場合は一緒に身体もターンさせてください。
引いたらさわるだけにします。
それだけで簡単にボールが飛んでいきます。
離れたからと言って腕の力で振ろうとするとボールが吹っ飛びます。
意識するポイントは①、②同様、足とヒザですね。
だいたいマトを狙おうとすると打ち過ぎることが多くなります。
山なりにネットするようなイメージでボールをさわるようにしましょう。
この時注意することはボールの後ろ側にしっかり入ること。
足を動かさずに横着してボールの横に入るとコントロールが難しくなります。
最短で上達する方法1と2を合計6メニュー紹介しましたが、大体1メニュー5分~10分(合計30分〜60分)くらいで行ってください。
4:球だし練習 ※フォームは意識しなくてOK 3stepで解説 補足です
ここまでのメニューをこなしようやく球だし練習へと入っていきます。
球だし練習も3つのステップにわけて練習をしていきましょう。
ただし先ほど同様フォームは意識しなくて大丈夫です。
左右前後の動きを出していくので、足とヒザ、そして左右のバランスも重要なポイントになってきます。
順番に解説していきます。
球だしに関してもラリーの時同様、足とヒザを意識して打っていきましょう。
①その場で落として打つ
ボールを出す人は打つ人の横に立ちボールを落としてあげましょう。
バウンドした時にヒザをゆるめて、打つときにおへそを打ちたい方向へ向けましょう。
この時ゆるめたヒザを伸ばしながらおへそを前に向けることがポイントです。
そうすることで、地面からのパワーと身体の回転が使えるので、手の力を使わなくても簡単にボールは飛んでくれます。
ラケットの面は打ちたい方向に向けてください。
これを手で打とうとすると色んなところにボールが飛んでしまいます。
そして大切なのは、足とヒザとおへそなので、バウンドが1、打つときが2として、1でヒザをゆるめ、2で足で地面を蹴りながらおへそを打ちたい方向へ向けましょう。1・2と声を出しながら打つとうまくタイミングが掴みやすくなります。
②手で前から出してもらったボールを左右交互に打つ
出す人は打つ人の正面に立ち、斜めに左右交互にボールを出しましょう。
今度は自分に向かってくるショットになるので、ラリーやその場打ちでやった足とヒザ、そして左右に動いたときのバランスを保つことがより重要になってきます。
基本的にはバウンドでヒザをゆるめて、打つときにおへそを前。で大丈夫です。
これも1、2!と声を出しながら打っていくと、タイミングが掴みやすくなります。
手に意識がいかないようにすることがポイントです。
③ネットの向こう側からラケットで出してもらったボールを打つ
出す人は打つ人とネットを挟むように正面に立ちます。斜めに左右交互にボールを出しましょう。
距離が離れるとバウンドの仕方も変わってきます。
基本的にやることは変わりません。
意識は足とヒザ、そしてタイミングとバランスです。打つ時はおへそを打ちたい方向へ向けましょう。
フォームは気にしないでください。
足とタイミングが掴めると自然とフォームは出来上がっていきます。
球だし練習で大事なのは、フォームを意識しないこと。
そして、足の蹴りと膝の曲げ伸ばし、身体の回転を使いボールを打つこと。
手に意識がいかないように気を付けましょう。
5:まとめ
いかがでしたか?
初心者の方は練習の手順を間違えてしまっていることが多いです。
最初に球だし練習でフォームを作ってしまうと、その自分の型に合ったボールが来たときしか上手く打てなくなってしまいます。
『球だしでは上手く打てるのに、ラリーになると繋がらない。。』という方はまさにフォームや手の方に意識がいっている場合がほとんどです。
上達するうえで大事なポイントをおさらいします。
足とヒザとおへそです。
そこに身体の回転が加われば、手や腕の力はいりません。
簡単にボールは飛んでいきます。
ラケットの面は打ちたい方向にだけ向けるようにしてください。
手や腕を使ってしまうと、ラケットの面がぶれやすくなります。
このブレによりコントロールができずラリーが繋がらなくなってしまいます。
初心者のうちに足とヒザとおへそを使って打つコツを掴んでしまえば、あとは勝手に練習すれば上達可能です。
ただ、どうしても初心者のうちは手やフォームに意識がいってしまいがちです。
考え方を変えるというのは難しいことだと思いますが、上達するには近道なので是非トライしてみてください。
またこちらの記事でテニスを始める方法についてもまとめてあるので参考にしてみてください。
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