
各ショットの名前とか知らないから教えて欲しい。
テニスの会話で専門用語が出てくると、ついていけない。。
このような疑問に答えます。
テニスのショットの種類、名前がわかります。
専門用語を覚えることで、これからスクールや地域教室などでレッスンを受講した際にアドバイスが頭に入りやすくなります。
これからテニスを始めたいと思っている方はまずこちらの記事へどうぞ。

この記事の筆者は日本ランキング元2ケタ。テニス歴20年、コーチ歴12年、フリーランスとして現在テニスの普及活動を行っています。
一通り全てのテニスのショットは打てますので、記事に対する信頼はあると思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
1:テニスの基本ショット。6ストロークとは。

基本の6ストロークとは
①フォアハンドストローク
②バックハンドストローク
③フォアハンドボレー
④バックハンドボレー
⑤スマッシュ
⑥サーブ
の6種類のショットのことを言います。
初心者のうちはこの6つを覚えればまずは十分です。
順番に解説していきます。
①フォアハンドストローク
自分の利き手側でワンバウンドさせて打つショットです。
一番最初に教わるショットだと思います。
僕もこのショットを初心者の方には最初に教えます。



②バックハンドストローク
自分の利き手ではない方でワンバウンドさせて打つショットです。
大体の方が両手ハンドで教わると思います。
自分も両手ハンドで教えますが、決まりはないので片手でも問題はありません。
初心者の方はフォアハンドストロークより、バックハンドストロークの方が苦手の方が多いです。
③フォアハンドボレー
自分の利き手側でノーバウンドで打つショットです。
ネットの近くで打つショットになります。
主にダブルスの前衛でプレーする時に使います。

④バックハンドボレー
自分の利き手ではない方でノーバウンドで打つショットです。
こちらもネットの近くで打つショットになります。
フォアハンドストローク同様バックハンドボレーの方がフォアハンドボレーに比べて苦手の方が多いです。
⑤スマッシュ
高いボールに対してノーバウンドで上に向かってスイングして打ち込むショットです。
ネットの近くで打つショットになります。
形はサーブと同じです。

⑥サーブ
自分でボールを上げることをトスを上げると言います。
トスを上げて自分の頭上で上から打つショットになります。
唯一自分のタイミングで始められるショットになります。
主に試合やゲーム練習で使うショットになります。

これら6つのショットが基本のショットになります。
これを総称して基本6ストロークと言います。
覚えておきましょう。
世界のトッププロの試合を観ると最新の技術が学べます

2:テニスの応用ショット。各ショットの名称

こちらは応用ショットになります。
出来る出来ないは別として知識として覚えておくとよりテニスを楽しめます。
また試合やゲームなどでよく使われる戦術的なショットもこちらでご紹介します。
1 アングルショット
斜めに角度をつけたショットのことをアングルショットと言います。
相手をコートの外に追い出す目的で使うショットです。
ワンバウンドで打ちます。
2 ドロップショット
相手のコートの前に落とすショットをドロップショットと言います。
後ろにいる相手を前に走らせる目的で使うショットです。
ワンバウンドで打ちます。
3 ロブショット
高い軌道で相手のコート深く打つショットをロブショットと言います。
前にいる相手を後ろに走らせたり、自分が不利な状況で時間を作りたい時などに使うショットです。
ワンバウンドで打ちます。
4 ローボレー
サービスライン付近にいて、足元に来たボールをノーバウンドで返球するショットです。普通のボレーに比べて低い所で打たなければいけないので、初心者にとっては難易度は少し高めです。
主にダブルスで使うことが多いショットです。
5 ハイボレー
サービスライン付近にいて、頭より高いボールをノーバウンドで返球するショットです。
スマッシュとの違いは、打つときにスイングするか、スイングを止めるかの違いだと最初は覚えておきましょう。
これは余談ですが、
打つときにネットに近づきながら打てるハイボレーは攻撃的なハイボレー。
打つときにネットから離れながら打つハイボレーは守備的なハイボレー。
です。
6 ドライブボレー(スイングボレー)
プロの選手や、ジュニアで関東や全国に行くような選手が使う攻撃的なショットです。
名前にはボレーがついてますが、【スイング】とついてるので、名前のごとく振るボレーです。
打ち方はストロークに似ています。
高くふわっと上がったボールに対して、地面にボールを落とさずにダイレクトで相手コートに打ち込みます。
タイミングが取りづらく練習してもなかなか習得するのが難しいです。
7 ドロップボレー
相手のコートの前に落とすショットです。
ドロップショットとの違いはノーバウンドで打つところです。
繊細なタッチが要求されるショットです。
8 ロブボレー
相手のコートの後ろに落とすショットです。
ロブショットとの違いはノーバウンドで打つところです。
前にいる相手を後ろに走らせたり、左右に振ったりする時に使うショットです。
9 グランドスマッシュ
ワンバウンドさせて打つスマッシュのことです。
高ーーーーく上がったボールに対してノーバウンドで打つのが難しい。という時に使います。
スマッシュが苦手の方はグランドスマッシュを練習するといいですよ。
10 ライジングショット
ボールが自分のコートにバウンドしたらすぐに打つショットです。相手のスプリットステップのタイミングをずらすことができます。ただ、こちらもタイミングがずれるリスクがあり、相手にチャンスボールを与えかねない難易度高めのショットです。
11 トップスピンロブ
スピンロブよりもさらに縦回転がかかったショットです。フルスイングして打つのですが、相手が前衛にいてこのショットが打てるとエースが取れます。ただ、しくじると相手のチャンスボールになったり、アウトするので難しいショットです。普通のロブショットに比べボールがすぐに落ちてきますので、タイミングをはずすことが可能です。
12 スライスロブ
スライス回転をかけたロブです。普通のロブショットに比べ対空時間が長いので、相手のタイミングをはずすことが可能です。
13 アプローチショット
ストロークとボレーを繋ぐショット。
チャンスボールですが甘いと逆襲をくらうので、意外と難しいショットです。スライスを使う場合はスライスアプローチなんてよんだりもします。
14 フラットサーブ
ボールの回転が無回転のサーブです。
15 スライスサーブ
ボールがサイドに切れていくサーブです。右利きの場合は左に切れます。左利きの場合は右に切れます。
16 スピンサーブ
高くはねるサーブです。右利きの場合は右に跳ねます。左利きの場合は左に跳ねます。フラットサーブやスライスサーブに比べると難易度高めです。
17 リターン
サーブを打ち返すショットです。
18 パッシングショット
ボレーに出てきた相手の横を抜いてポイントを取りに行くショットのことを言います。正確なコントロールが要求されます。
いかがでしたか?
こちらは主に試合で使うことが多いショットですが、初心者の方も知識として覚えておくと、テニスに対する理解が深まりますし、テニスの話になったときに『今はなんの話をしてるんだろう。。』となることがないので、覚えておきましょう。
3:無理して覚えなくてもいいショットの名前
こちらは無理して覚える必要はないショットの名称になるので、『ふーん。そういうショットもあるんだ。』位の気持ちで大丈夫です。
1 ランニングショット
走りながら打つ直前に軸足にタメを作って打つショットです。しっかり止まって打てない所に打たれてしまった時に使います。
2 エッグボール(フラットスピン)
真っすぐ相手コートに飛んでいき、ほぼ直角に落ちる、魔法みたいなショットです。ボールの軌道が卵の形に似ていることから、この名前がつきました。
3 マタ抜きショット
プロの選手がよくやっていますね。後ろに走っていって、後ろ向きのまま足と足の間からラケットを出して打つショットです。難易度高めですが、アマチュアがやると痛い目にあいます。
4 ジャックナイフ
錦織圭選手が使う【エアケイ】まさにそれです。
ジャンプしながら打ちます。
空中でジャンプしながら打つショットですが、バランスを取るのが難しいです。
錦織圭選手は簡単にやってるように見えますが、結構難しいです。
5 ダンクスマッシュ
スマッシュを地面に叩きつけて、ボールを高くバウンドさせるショットです。これもよくプロの選手がやっていますね。アマチュアには必要ないかな。普通のスマッシュで十分です。
6 スライススマッシュ
スライスをかけながら打つスマッシュです。相手をコートの外に追い出す目的で使います。ダブルスの時は結構使えますが、初心者には難易度高めです。
7 ラットショット
サイドスピンを使い相手をコートの外に追い出すためのショットです。
横のガットを使うので、初心者、初級者には難易度高めです。
8 ウィンドミル
打った後のラケットが自分の聞き手側の頭の上に来るショットです。ラファエルナダル選手がよく使っているショットです。
9 ポール回し
ネットを張っているポールの横を通して相手コートに入れるショットです。ダブルスだとコートが広いので、コートの外に追い出された時などにたまに使われることがあります。難易度はかなり高めです。
10 フェイスアップバックハンドストローク
ラケット面を上向きに開いてセットするバックハンドストロークのことで、普通のバックハンドストロークとの違いはよりフラットに厚くボールのインパクトをとらえることで、威力のある、重いボールを打つことが可能になります。回転をあまりかけないため、ネットすれすれを通すショットになるので、技術と繊細なコントロールが必要になります。ノバク・ジョコビッチ選手はこのバックハンドです。
11 エアケイ
錦織選手がよく使っているショットです。ジャンプしながら空中で打つショットです。体のバランス、軸や体幹がしっかりしていないと打てないショットです。打てるとカッコイイです。
4:各ショットの名称を知っておくと得をする理由

基本や応用のショットを含め各ショットの名前を知っておくと何かと得をします。
理由はスクールや教室でテニスを習うときに名称や意味を知っておくとショットに対するイメージが パッ とすぐにできます。
そうなると、
アドバイスが スーッと 入ってきやすくなります。
これってすごく得をしていると思いませんか?
ショットに対する理解がないまま練習するのと、理解できたうえで練習するのとでは上達のスピードが変わってきます。
例えば、コーチに
『今のはロブで時間を作ろう!』
と言われた時にロブってなんだ?ってなっているとプレーできないですよね。
他のショットも同様で、
『このショットはこういうボールだ。』
と自分が覚えているだけで説明やアドバイスもスムーズに入ってくると思います。
でも、
『実際スクールとか通わないしな。』
『初心者の仲間でテニスを楽しむだけだから。』
と思っている方。
確かに初心者の仲間内でやるだけならそこまで重要じゃないと思います。
ただ、上達していく過程で絶対に覚えることになりますし、覚えていて損はないです。
結論、基本や応用のショットを含め各ショットの名前は知っておくようにしましょう。
5:まとめ

いかがでしたか?
まずは、
①フォアハンドストローク
②バックハンドストローク
③フォアハンドボレー
④バックハンドボレー
⑤スマッシュ
⑥サーブ
この基本6ストロークを覚えましょう。
そして応用ショットを覚えることでよりテニスに対する理解が深まると思います。

世界のトッププロの試合を観ると最新の技術が学べます

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