グリップの握り方がわからない。
どうやって打つの?
このような疑問に答えます。
テニス初心者の方がサーブをうまく打てるようになるコツがわかります。
また、グリップの基本的な握り方を画像4枚で分かりやすく解説しています。
打ち方や身体、足の使い方など、手だけではない部分も細かくわかります。
この記事の筆者は日本ランキング元2ケタ。テニス歴20年以上、コーチ歴10年以上、フリーランスとして現在テニスの普及活動を行っています。
初心者の方にサーブの指導をするときに気をつけてもらうことがいくつかあるのですが、これから紹介する方法で初心者の方はサーブが入るようになっていますので記事に対する信頼はあると思います。
2:サーブを練習する上での注意点
3:コンチネンタルグリップで握った方が上達していく理由
4:まとめ
1:サーブをうまく打つコツ5つ解説
①グリップはコンチネンタルグリップで握る
グリップの握り方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
画像のようにラケットを利き手で挟みます。
そのままグリップエンド(グリップの下)まで手を持っていきます。
このとき握ったグリップは動かさずに、中指、薬指、小指が斜めにラケットを握れていることを確認しましょう。
人差し指と中指の間に指1本分すき間ができていることを確認ましょう。
そうすることでコントロールがききます。
これがサーブのグリップの基本です。
余談ですが、ボレー、スマッシュ、両手バックハンドストローク、スライスショットなど、ほとんどこの握り方です。
②トスの位置
初心者の場合サーブはトスで80%入るか入らないか決まります。
どんなに綺麗なフォームでもトスが正しい位置に上げられなければ、サーブは入りません。
初心者の方に多いのがトスを上げた後に、自分がそのトスに合わせて移動してしまうこと。
これを繰り返していてはサーブは上達しないので、まずは自分が動かないで上げられるようにサーブはトスから練習をするようにしてください。
次にトスを上げる位置ですが、トスの位置は右上に上げましょう。
ただ、この右上にというのは後ろから見た時に右上に見えるので、実際にトスを上げる人から見たら『真正面だな。。』と思う方もいるかもしれません。
これは人それぞれ感覚の違いの問題があげられます。
ただ左側ではないことは確かなので、練習していく中で打ちやすい位置を掴んでいきましょう。
③セットする足の位置
画像のように右足を左足より左側にセットするようにしましょう。そうすることで肩が入りやすくなり、力強いサーブが打ちやすくなります。
④体の向き
③の画像のように体の向きは打ちたい方向とは逆向きに向けます。
理由
ラケットの面が既に打ちたい方向を向いているため
体の向きを調節してサーブは打つようにしましょう。理想は背中側が相手の方を向いています。
⑤打ちたい場所を見ない
打ちたい場所を先に見てしまうと、次の問題が出てきます。
1、ボールを見てないので、面に当たらない
2、体の開きが早すぎて左にボールがきれる
打ちたい場所はトスを上げる前に見ておいて、打つ瞬間はボールと振ったときに通過していく自分のラケットを見るようにしましょう。
しっかり面に当てて、そのボールがどうなったのか。で、次どう修正していくかを考えてください。
2:サーブを練習する上での注意点3つ
上の記事でサーブのコツを解説しましたが、いくつか注意しなければならない点があります。
①打ちたい方向にラケットを出さない
理由はコンチネンタルグリップで握るとラケット面が構えたときに左を向いているので、まっすぐ打ちたい方向に打つと大体左側にきれてしまいます。
最初は自分が狙いたい場所に対してコート半面分右側を狙うようにしてみてください。
その結果ボールがどうなったのかで、狙う場所を微調整していくことで、安定したサーブが打てるようになります。
②打ちたい方向に体を向けない
これは実際に打ってみればわかりますが、体を打ちたい方向に向けて、コンチネンタルグリップでサーブを打つと大抵狙ったところよりも左に皆さん打ってしまいます。
これは100人初心者がいたら100人そうなりますので、体の向きは打ちたい方向とは逆に向けてください。
③打ったあと3秒間その場で止まる
打つときや、打ったあとのバランスがとても重要になりますので、打ったあと止まれずフラフラ動いてしまう人はまずは打ったあとに止まれるようにしましょう。
フラフラする原因は大体トスです。
トスが色んな所に上がってしまうとバランスを崩しますので、トスは常に安定してあげられるようにしましょう。
3:コンチネンタルグリップで握った方が上達していく理由
初心者の方はストロークで使うような厚いグリップでサーブを打っているケースが多いのですが、コンチネンタルグリップでサーブを練習した方が確実に上達していく理由を4つに分けて解説していきます。
理由
①回転がかけやすい
②しっかり振れる
③バリエーションが増える
④フォームが綺麗になる
順番に解説します
①回転がかけやすい
コンチネンタルグリップでサーブを打つ場合、意識しなくても横にきれていくスライス回転がかかりやすくなります。
これをスライスサーブと言いますが、なぜただ振っただけでスライス回転がかかりやすくなるのでしょうか。
理由は簡単です。
ラケット面がボールに対して斜めに当たるからです。
上級者はこれを意識的にかけてコントロールしています。
では、
回転しかかけられないの?回転をかけないサーブが打ちたい時はどうするの?
という疑問も出てくると思いますが、
回転をかけたくない場合はプロネーション(内転)を使い、ラケット面をボールに対して真っ直ぐ当ててあげます。
そうすると回転のかからないフラットサーブが打てるようになります。
②しっかり振れる
初心者によくあるのが、ファーストサーブはズドン!という早いサーブ。セカンドサーブはゆっくり当てるだけ。
これだと見た目もカッコ悪いし、セカンドサーブで打ち込まれてしまいます
コンチネンタルグリップで握ることで上で解説したように回転がかかりやすくなります。
その回転の量が多ければ多いほど空気抵抗や摩擦によりボールが落ちます。
そうするとネットの高いところを通してもボールが落ちてくれるので安定したサーブが打てるようになります。
では、その回転の量を増やすにはどうしたらいいのか。
しっかり振る!フルスイングをすることです。
しっかり振ることで回転がかかりますから、振れば振るほどボールが落ちて入りやすいサーブになります。
その分スピードは落ちますが、スピードの分を回転の方に比重を持っていくことで安定したサーブになります。
上級者はこれをセカンドサーブに持ってきて、リターンで打ち込まれないように工夫しています。
③バリエーションが増える
ストロークのような厚いグリップの場合はフラットサーブという1種類のサーブしか打てません。
コンチネンタルグリップの場合はフラットサーブ、スライスサーブ、スピンサーブの3種類のサーブを打つことが可能です。
スピンサーブは初心者には難しいですが、フラットサーブとスライスサーブならすぐに出来ると思います。
④フォームが綺麗になる
上級者やプロの選手のほとんどがこのコンチネンタルグリップでサーブを打っています。
プロの選手は全員だと思います。
なので、必然的にサーブのフォームが綺麗になります。
握り方が違うのにいくら練習してもそのような綺麗なフォームに近づけることは難しいです。
『でもコンチネンタルグリップで打たなくても安定して入っているし、変えるのは勇気がいるな。。』
確かに安定していて仲間内で楽しむ程度でしたら、それでも問題ありません。
ただ、試合に勝ちたいとか。フォームが綺麗になりたい。サーブが上手に思われたい方。
サーブが入らなくて困っている方はコンチネンタルグリップで練習することをおすすめします。
まとめ
サーブは唯一自分のタイミングで始められるショットです。
サーブが入らないと始まらないですし、絶対に入らないといけないショットなので、是非この機会にサーブの練習に取り組んでみてください!
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